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寝る前に一言 [仕事]

噂の「プリンセスハート」に連れて行ってもらった。メイドカフェなどと同じ、コンセプチュアルカフェというかなりきり喫茶というか、そういうお店だ。
そこは客=お姫さま、ということらしく、みんななんとなくブラウスだったりスカートだったり、ドレッシーな中で私だけ傭兵みたいなかっこうしているのが場違いであった。
ともかくディズニーランドが銀座に引っ越してきたようなお店で、楽しくて可愛くてお料理も凝ったネーミングが面白くておいしくて、なによりいちいちお姫さま呼ばわりしてもらえるのは恥ずかしくも楽しかった!
ももせ姫のお誕生日パーティーに集まった近隣国の姫たちという設定らしい。(わたしが「ふたご姫」の世界を心から愛する理由の一端がここにあった。王子さま・お姫さまごっこはいくつになっても楽しいものなのだ)まあ、メイドさんが「お姫様方、おしぼりをどうぞ」って、こんだけ洋風のくせにやっぱおしぼりなのかーーー! くらいはご愛嬌。ももせ姫にティアラかぶせて写真撮ってもらって特製デザート(大盛)食べてとにかく楽しかったのだった。

話は最初、順番待ちしていた時に戻る。入ってすぐの個室から、小さな女の子がちょろちょろ出てくる。この子のパーティーなんだろうか。でも大人たちが話(酒)が長くて飽きちゃったのかな、と声をかけてみた。
「お誕生日なの?」
女の子はピンクのワンピースに身を包んでいた。胸には大きくハートがスパンコールで描かれている。
「うん!」素直にうなずく女の子。「そう、お誕生日なのー、おめでとう。お姫さまになれていかったねー」
と言ったときのその子の、満足に満ちた、誇らしげな、望月のような笑顔が忘れられない。
一生の思い出だろう。お姫様として祝ってもらった6歳の誕生日。あの子が私たちと同じサービスを受けたとすれば、それはそれは楽しかったはずなのだ。

そこで、どうしてこの記事が「仕事」にカテゴライズされるのかという説明をせねばならないが、何度も書いているが私は今、道を見失っている状態だ。だが大まかではあるが、その女の子とこのお店のおかげで、人生の目標のようなものが少しだけ分かった。
子供を喜ばせる仕事がしたい。何でもいい、私にできることで。

そして、藤子・F・不二雄先生という、あまりにもみぢかであまりにも偉大な指針がいたことをまさに雷に撃たれたように思い出した。眠剤を飲んでから思い出した。忘れていたわけではなく、指針としてもいいのだと初めて意識したのだ。私にとっては偉大すぎて。

子供を、子供だましでなく全力でだましてくれたF先生を目標に生きていてよかろうか。おこがましいは百も承知だが思うだけなら、まあ。


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